ウォーレン・バフェット|狂気の沙汰だ

事業を評価する方法を知っているのなら、50社も、40社も、あるいは30社も株式を所有するのは狂気の沙汰だ。
どう考えても、一人の人間が理解できる素晴らしい事業がそんなにたくさんあるはずはない。

出典・引用
ロバート・P・マイルズ著「バフェット投資の王道」p186
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ウォーレン・バフェット

ロバート・P・マイルズ著「バフェット投資の王道」p186

わが国の膨大な個人資産は、例えば50社に分散されたポートフォリオを組んで成し遂げられたものではない。
素晴らしい事業を一つ見極めた人によって大きな資産が築き上げられるのである。
一般的に行なわれている分散は、自分のやっていることを理解している人にとってはほとんど無意味である。
分散に意味があるとすれば、無知な者を守ってくれることだ。
市場との対比において、悪いことが何も起きないようにしておきたいと思った場合には、市場のすべてを所有すべきである。
それが間違いだとは言わない。
事業をどうやって分析すればよいかわからない人にとっては、それはとても健全なアプローチだ。
しかし、事業を評価する方法を知っているのなら、50社も、40社も、あるいは30社も株式を所有するのは狂気の沙汰だ。
どう考えても、一人の人間が理解できる素晴らしい事業がそんなにたくさんあるはずはない。
最高に素晴らしい事業を買い進まないで、魅力の大きさが30番目か35番目と考える事業に資金を注ぎ込むのは、私から見れば頭がおかしくなったとしか思えない。

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