相場格言第78条|幾月も見合わせ底を見極める事第一なり
付き出し大切なり、幾月も見合わせ底を見極める事第一なり。
商ひ仕当たる時は見切り大切なり、商ひ仕舞ひ四五十日休む事肝要なり。
高島易断所著「米相場必勝宝典」155-156/266
急に儲くべしと商ひを急ぐ時は日々の高下に迷ふ故、相場を追い掛け追い掛け商ひ致す故、其の度毎に損出づるなり。
新米は上方諸方順作合能々相考へ天井底を考へ、三位の伝に引き合わせ買い方に付き始終強気立て抜くべし。
春夏の米も右の順なり。
付き出し大切なり、幾月も見合わせ底を見極める事第一なり。
商ひ仕当たる時は見切り大切なり、商ひ仕舞ひ四五十日休む事肝要なり。
急に儲けんと商いを焦るときは強いて見込みを付け、相場を追いかけて売買を為す故、何時も相場の跡を追って損失が多いものである。
新米は諸国の作合及び其の年の天候等を考慮し、天井と底とを考え、三位の伝に引き合わせ、底値を狙って買い方に付き、強気を立て抜くがよい。
又た米商いは付き出しが大切である故、見込みの付く迄は幾月でも見合わせ、ここが底だという処が見えたら、打って出るがよい。
又た商い利益ありたる時は、大抵の処にて見切りを付け、手締めて四五十日休むがよい。
この付き出しと利益ある時に見切ることが肝要である。