相場格言第88条|心もとなきとあらば

少しにても心もとなきとあらば幾日も見合わせ図に当たる頃仕掛くべし。
時々気を転じ候ては利を得ることならざるなり。

出典・引用
高島易断所著「米相場必勝宝典」186/266
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格言
本間宗久

高島易断所著「米相場必勝宝典」186/266

年中の内両三度より外、商ひ致す処之れなき者なり。
此の米二三ヶ月も上がる下がる得と見極め買気なら買気を立て抜く様、売気ならば売気を立て抜く様にその間の高下に迷わず立場を定め申すべき事なり。
それとも少しにても心もとなきとあらば幾日も見合わせ図に当たる頃仕掛くべし。
時々気を転じ候ては利を得ることならざるなり。

本章は米商ひを為すには、各地作柄、金融関係その他をよく調べ、天井値段底値段を考え二三ヶ月は上がるとか下がるとか見極め、売り買ひ共に確固たる定見を立てて仕掛け、その間の往来に迷わず自己の信条を立て抜く様に心掛けるがよい、無定見にてみだりに売ったり買ったりなすは利を得られざるのみならず、大損失を招く基である。

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