相場格言第4条|味方連の多き方に随ふなかれ

味方連の多き方に随ふなかれ。

出典・引用
内山容庵著「一攫千金相場必勝」17/21
関連タグ
格言
出典

内山容庵著「一攫千金相場必勝」17/21

兎角商人たるものは目前の道理より考えを起して其の主義を取るものなれば、自然味方の多くなるなり。
万人も相場反対に出づるときは、最初申者が煎れ投げ、次に乙者が煎れ投げし跡、続々煎れ投げ顕はれて相場益々反対になり、其の底止する所を知らざらしむ。
尚、又た味方の多き方へは相場其の方向を同じくするものに非ず、決して味方の多き方へ随ふ勿れ。
是れ即ち理外の理なり。

大体、商人というものは目前の道理から考えて動くものだから、自然と味方が多くなるものである。
万人も相場が反対に動けば、我慢の限界がきて徐々に投げが始まり、遂には皆が殺到して投げ始め相場はさらに反対に動き、まるで底がないのではないか思わせる。
つまりは味方が多いからといって、相場は必ずしもその方向を同じくするものではない。
決して味方が多いからと付いていってはいけない。
これは即ち理外の理というものである。

Page Top