相場格言第17条|自己を棄てて虚心平気となるべし

買米の有る時は終始強気張り、売米ある時は弱気に片寄るものなり。
この時自己を棄てて虚心平気となるべし。

出典・引用
白隠老人著「相場策戦学」151/158
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格言
葛岡翁

白隠老人著「相場策戦学」151/158

・急に儲くべしと商ひを急ぐ時は、日々の高下に迷ふ故、相場を追いかけ追いかけ商いする故、其の度に損をするなり。
・買米の有る時は、終始強気張るものなり、又た売米ある時は、弱気に片寄るものなれども、この時自己を棄てて虚心平気となるべし。
・買に付く時は、其の間の狂い高下に構いなく百表上を的として、通りの下げ目を買ひ重ぬべきなり。又た売に付く時は、其の間の通り高下に迷はず、益々売重ぬべきなり。
・天井後の下相場は、三四ヶ月以上引き続き下るもの故、売主義を立て、益々売り重ぬべく、底より起上がる相場は、数ヶ月引き続き上るもの故、片買の立派を極め、益々買い乗すべし。殊に底の買落にならば、尚ほ尚ほ買ふべきなり。
・二つ仕舞、三つ十分、四つ転じ、これ我が相場禅の最大要訣なり。

葛岡翁「三位問答」の要約。

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