白隠老人著「相場策戦学」150/158
相場の大勢を察せず、儲けたき一心のみにて商ひを仕掛けるは非なり。
何となれば人の商ひを羨ましく思ふて仕掛けるものなればなり。
又た前年売りにて利運せる人は、兎に角売気を離れかね、又た買い方にて利運せる人は、買いたがるものなれども、新米出初めたる後には前年の気をサッパリ放れて、見込みを立つべきものなり。
相場高下の論、致しまじきもなり。
又た人に語り進むべからず、若し語り進む時は、人もその気になるものぞかし。
宗久翁の言葉。
相場の大勢を察せず、儲けたき一心のみにて商ひを仕掛けるは非なり。
何となれば人の商ひを羨ましく思ふて仕掛けるものなればなり。
又た前年売りにて利運せる人は、兎に角売気を離れかね、又た買い方にて利運せる人は、買いたがるものなれども、新米出初めたる後には前年の気をサッパリ放れて、見込みを立つべきものなり。
相場高下の論、致しまじきもなり。
又た人に語り進むべからず、若し語り進む時は、人もその気になるものぞかし。
宗久翁の言葉。