相場格言第75条|図に当たる時を考ふべし

売り買ひ共ひと筋に立ち抜くべきなり。
共に心元なきとあらば幾月も相待ち、図に当たる時を考ふべし。

出典・引用
高島易断所著「米相場必勝宝典」149/266
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格言
本間宗久

高島易断所著「米相場必勝宝典」149/266

此の書を見極むると雖も、高下に連れ米の一体を取り失ふことある者なり。
折々三位の伝に引き合わせ、全体米の上げか下げかを見合わせ、月々日々の高下を考え、気動く時は毎日売り買ひに思い入れ付け年中商ひ致す故、仕舞ひの節は詰り損出づるなり。
一年の内両度ならで丈夫に商ひ致す処なき者なり。
三位の伝を以て考へ、此の米二三ヶ月に上がるか、下がるかを、得と考へ、売り買ひ共ひと筋に立ち抜くべきなり。
それ共心元なきとあらば幾月も相待ち、図に当たる時を考ふべし。
返す返す三位の伝を離れ、一分の了簡にて商ひすべからず、肝要のことなり。
若し一分の了簡を以て商ひ致せば損すること疑ひなし。

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