相場格言第65条|ちくりちくりと下がる米

少々ちくりちくりと下がる米は上げ向く時は恐ろしきものなり。
上に向く時は一統に買ひ返すに騒ぎ立て、勘定なしに急上げになるなり。

出典・引用
高島易断所著「米相場必勝宝典」134/266
関連タグ
格言
本間宗久

高島易断所著「米相場必勝宝典」134/266

新米出初めの頃は、毎年何程位と其の年々の作に順じ其の程を考ふべし。
秋末は極めて売り方すべからず、少々心に叶はずとも必ず買ひ方に付くべし。
極々買ひ気なくば休み、商ひすべからず。
年中行き付き天井値段出でざる内は決して売り方無用甚だ危ふし。
買ひ気の離れざる様専ら心掛くべし。
売り場と云ふは上げ過ごし天井値段乗せ米なしの処ならでなきなり。
其の外持ち合ひ相場の時、売り方致す時は決して損すること疑ひなし。
少々ちくりちくりと下がる米は上げ向く時は恐ろしきものなり。
仔細は米弱みに見え候故弱気強気共売り込み手明多き故、上に向く時は一統に買ひ返すに騒ぎ立て、勘定なしに急上げになるなり。

秋米は多少に限らず上がるもの故、買ひ方針よろしと云ふことである。

Page Top