相場格言第79条|慾を離れ思ひ入れを立つべし

天井を買はず、底を売らず、但だ第一の心得なり。
慾を離れ思ひ入れを立つべし。

出典・引用
高島易断所著「米相場必勝宝典」161/266
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格言
本間宗久

高島易断所著「米相場必勝宝典」161/266

天井を買はず、底を売らず、但だ第一の心得なり。
上がるときも下がるときも天井底を知らざる故、此の上何程上がる、下がると上げ留りの考もなく、買ひ募り、売り募る故詰り損するなり。
上げ過す時は其の後決して下がると心得べし、下がる時は決して上がると心得べし、此の時慾を離れ思ひ入れを立つべし。

本書の他章に、天井を知るには百俵上げを的とし、底を知るには百俵下げを的にすれども云々とある。
本章の意は、天井際になりては売るべしの心が肝要である、底値の際には買ふべしの心が肝要である、此の心得なきときは天井値段の処を買い重ね、又た底値段の処を売り重ねることとなる故注意せねばならぬ。

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