諸戸清六|目前の差利を得ようと

多くの人は株を商いするのに、単に目前の差利を得ようとのみする。
株式商だからとて他の商人と何の異なる処があろうぞ。
株式を一種異なった商売のように考え、少しの資本を以て、巨大の利益を得ようとするから失敗に終るのだ。

出典・引用
白隠老人著「相場策戦学」151/158
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格言
諸戸清六

白隠老人著「相場策戦学」151/158

多くの人は株を商いするのに、単に目前の差利を得ようとのみするから、それで失敗するのだ。
即ち相場をして儲けるつもりだから儲からぬのだ。
予は株式を以て一つの代物だと心得ている。
呉服物なり、材木類なりの品物と同様に考えて、売値より安いと信じて買ったものは、代物が思うような値頃に成るまで売りに出ない。
それ故滅多に損をする事はない。
株式商だからとて他の商人と何の異なる処があろうぞ、唯だ大抵の人は、株式を一種異なった商売のように考え、少しの資本を以て、巨大の利益を得ようとするから失敗に終るのだ。

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